おしなべて褒められる者にも善人は少なきものよ。なかば褒められ、なかばそしられる者こそ、取りどころはあるなれ
徳川吉宗の名言。江戸幕府第8代将軍が語る「人物評価」についての言葉。
一般的に、他人に褒められる人間のほうが評価は高そうに感じるだろう。
ただ、人は片側だけの情報しかない場合、かえって不安になる生き物でもある。そして、高評価だけの人物が脆さを見せる場合もあるだろう。
徳川吉宗の言葉はその点を突いている。
賞賛する人ももちろんいるが、逆にけなす人も多い人物。
実際、そういう評価の分かれる人物のほうが、突出した実績を残すケースも多いのだ。