功のあった人には禄を与えて、能力のある人には位を与えよ

「西郷隆盛」の肖像

西郷隆盛の名言。維新の三傑が語る、部下に報いる組織運営の要諦。

禄(ろく)とは、仕官している者へ給与された金銭・物資のこと。平たく言えば、労働者への給料だ。

したがって、西郷隆盛のこの言葉をわかりやすく言い換えると『手柄を立てた人間には給料で報いて、能力がある人間には地位を与えることが大切』となる。

手柄を立てた人物が、継続して功績を残せるかは本人の能力次第だ。1度の手柄で上位の役職を与えてしまうと、その人物に能力がなかった場合、組織運営に悪影響を及ぼす。

西郷隆盛はそのように考え、部下に報いる手段として給与と地位を使い分けていたのであろう。