それまでに経験した失敗は、人生観を見出すための月謝と思えば、安いものだ

「堤康次郎」の肖像

堤康次郎の名言。『失敗は挽回できるものだ』と説いている。

『失敗を成長の糧とせよ』

これは多くの人物が説いていることだ。そして、多くの人間が理解している。

ただ、なかなか失敗から学べずに、失敗を失敗のままにしてしまう要因の1つに、失敗に対して心が負けてしまうことが挙げられるだろう。失敗をした際に、無駄に落ち込んでしまうのだ。

その点を堤康次郎は実業家らしく、"月謝"という表現でわかりやすく伝えている。つまり、失敗に対して、過度に落ち込まなくていいということだ。

失敗から教訓を得て、そして人生観を見出し、人を見る目を養えるようになれば、失敗とはダメージの少ない、つまり安上がりのものとして捉えることができる。

人生を大局的に観た際には、失敗は充分に挽回できる程度のものなのである。