私が幸福だと言われるのは、長生きして、勲章をもらって、偉くなったからではありません。好きな道で60年以上も奮闘して、ついに食いきったからです

「水木しげる」の肖像

漫画家である水木しげるの名言。93歳の人生を駆け抜けた日本のマンガ史に残る名漫画家が語った幸福論。

いわゆる人生の勝ち組とは、名誉を手にし、お金持ちになり、地位を得た人を指すだろう。

ただ、たとえ勝ち組になったとしても、人生そのものが幸せかはわからない。

漫画家としての名声、資産を築いた水木しげるを人は幸福と言うだろう。ただ、水木しげる本人は、幸福を他の要因に求めている。

曰く、好きなことを生業とし、生涯その仕事を貫き通せたことこそが幸福の土台なのだ、と。

また、次の言葉も続けている。

『ノーベル賞をもらうより、そのことの方が幸せと言えるでしょう』

名誉と幸せの間には、絶対的な相関関係はないのである。