スーパーカブは、そば屋に向いている
本田宗一郎の名言。本田技研工業のオートバイシリーズ「スーパーカブ」における最初の広告の方向性を決めた言葉。
1958年8月に発売されたのが最初のスーパーカブ「スーパーカブC100」。
蕎麦屋といえば出前。迅速に配達できないと商品である蕎麦がノビてしまう。そうした顧客の悩みこそが顧客ニーズであり、スーパーカブの持つ価値を必要とするターゲットのひとつに「蕎麦屋」がなりうるのである。
そして、1960年。本田技研工業は東京・田園調布にある蕎麦屋「兵隊家」を取り上げて、スーパーカブをお店の従業員の1人のように扱った広告を作成した。
まさに商品のベネフィットと顧客ターゲットを意識した本田宗一郎の言葉だった。